harbor's diary

プレイしたゲームのこととか、その他いろいろ

みなとさんはどうやったらドミニオンに復帰するのか?

ドミニオン Advent Calendar 24日目

こんにちは、みなと です。
うりはり さん主催のドミニオンAdventCalendarの24日目の記事です。

去年、アドカレ記事を書いてから、2022年もドミニオンは全然プレイできてこなかったんですけど、年末のこの時期はなにか記事を書いとくかということで参加しております。
最近のドミニオンの界隈や話題に全然顔を出してないわけで、もう誰やねんってなる方が多いと思うんですが、まあ昔はけっこうドミニオンにハマってた人です

2019年のドミニオン日本選手権2位という分かりやすい肩書きもあるんで、そういう人って思ってくれれば

ただ、もう今では移動動物園以降のカードはひとつも効果が分かるカードがないレベルに離れてしまっています。

そんな僕がどうして今ドミニオン遊んでないんだろうってのと、どうやったらまた復帰してハマるのかな、ということを自己分析してみようと思います。

なぜ今ドミニオンを遊んでないんだろう

ドミニオンが嫌いになってることは、まっっっったくもってないんですよ。
普通にドミニオンは、僕の中では面白いゲームランキング上位にずっと位置付け続けております。
なのになぜ?ってところではあるんですが、まあ、シンプルな話、他のことをしているだけ、ではあります。
世の中にはコンテンツが溢れていて多すぎるんです。

僕がコンテンツを趣味として始めたり、ハマったりするケースは、わりかしパターン化できると思っていて、以下のように分類できると思っています。

①新しいものに触れて、今まで得られなかった経験を求める。
②世間で流行っているものに触れて、何がウケてるのかを自分なりに理解する。
③自分が好きそうなものと出会うことを求める。

④自分に今ないものを習得して上達する過程を楽しむ

これらをもとに具体例をまじえて、考察しこうと思います。

コンテンツを始めるきっかけの部分

そもそも、僕という人間の大半を占めるのは①の部分で、新しいものを知るということに最上級の価値を感じます
あまりにゲーム脳すぎるので、どんな小さな物事でも、新しいものを知ったときに『経験値』を得ることができたと感じてしまい、それに喜びを得るわけです

振り返ってみれば、勉強とか嫌いではなかったのかもしれませんし、理系なのに全教科で一番好きだった教科は高校での世界史なんですが、中学まで出会わなかった詰め込むべき知識が多すぎるという点に魅力を感じていたのかも。
読書で新しい本を読む、映画館で新しい映画を見る、新しいゲームをプレイする、旅行で新しい土地に行く、これら全般に価値を感じます。

②はそのなかでも、どのコンテンツに接するか、という際の判断基準にしていることです。
世の中の多くの人間が知っていることなのに、自分が知らないという状態であることを嫌に思うのかもしれません。
にわかファンだと、周囲に見られることもありそうですが、そこは厭わず、流行りの追っかけをしたくなります。
しかし、①や②の入り方をする際のモチベは、そのコンテンツがどういうものなのかの把握にあるので、それを理解したら概ね満足して離れてしまうといった方向に繋がりやすいです。

③は、好きなキャラがいる、とか好きなクリエイターが関わってる、などの事前知識を持っているものについて始める理由です。
例えば、ライザちゃん可愛いので「ライザのアトリエ」やりたい、みたいな感じ。
ゲーム音楽愛好家の僕としては、BGMが有名だからという理由で始めたゲームも多くて、「ゼノブレイド」や「大神」はもちろん「バテン・カイトス」とか、完全に良曲BGMを求めてプレイしたゲーム達です。
僕のブログの一つ前の記事では、好きなデッキを求めてポケモンカードを始めた話とかも書いています。
ここの、「好き」が、僕の中でうまく合致してしまえば、かなり長く付き合える趣味になりえるものになります。

④が、修羅な僕の性格の話です。
下手だと分かっていてもゲームを始めるきっかけになっています。
競技的にものに取り組む場合は邪魔をしている部分なのですが、僕は負けず嫌いな性格をしていません
むしろ、負けたり失敗したりしても、何が駄目だったか考えてトライアンドエラーするのを楽しめるし、その経験をしたいと思っています。
僕が最初格ゲー全然やったことないところからストリートファイターを始めたのとか、FPS全くやったことないけどApexやったのは、そういう気持ちでしたね。
7〜10年以上に渡ってプレイし続けているマジック・ザ・ギャザリングスマブラDDRについても、ゲーム自体が際限なく難しいゲームであるゆえに、やればやるだけ上達を感じるからといった理由が大きいです。
ドミニオンについては、本来ここに位置していたもののはずでした。

僕がドミニオンに求めていたスキルは何だったのか?

まとめると、みなとさんは、基本は①や②のように趣味やコンテンツをコロコロ変えて新しいものを楽しみ続ける意識で生きているけれど、一部③や④のように長期間に渡って取り組むものに出会うこともある感じです。
ドミニオンは間違いなく、初級者から始めて、徐々に上達楽しんでいっていた④のルートの趣味でした。
このルートって、本来終わりがなく、クソゲーでもない限り、ゲームの結論や答えなんて見つけることはできないので、永遠に答え探しの過程を楽しめるはずなんです。

まず言えるのは、実力が頭打ちになってきて上達の幅が少なくなったな、と感じるものについては、ハマる理由が薄れていくというのはありそうです。
あらゆるゲーム、初心者から中級者に至るまでというのは、できなかったことができるようになるサイクルが循環し続けるので、本当に面白いことが多いと思います。
しかし、反面、中級者から上級者への壁の方は、一気に上達に求められるハードルがかなり高くなり、難易度の高いスキルを習得するための地道な反復練習や、細かい知識をカバーするための詰めが苦しいということが起きるんです。
半端なモチベだと、流石にこの段階で僕も降りてしまうことが多いです。
ここを乗り越えるには、例えば、そのゲームで本当に好きな操作キャラなり、好きなプレイングなりを見つけることができて、接する時間が長くなっても苦を感じなくなってくる、という③の要素が混じってこないとなかなかに困難だと考えています。
一応、ドミニオンについては、僕はこの中級者→上級者をなんとか頑張って乗り越えたとは思います。
しかし、僕にとっては、この先は上級者から最上級者のさらなる苦しい部分に差し掛かってしまったわけです。
自分がまだ未熟だな、と思う点については見つけることができていたものの、これ以上の上達については相当にしんどいなと思う部分はあったかもしれません。

ここで、ひとつ思ったことがあるのですが、ドミニオンに限らず、そのゲームに必要なスキルって、そのゲームから得られるものだけじゃないと思うんですよ。
特にドミニオンはカードゲームとボードゲームが融合した、複雑なゲームであったからこそ尚更ですね。
ドミニオン上手くなりたければアグリコラやりましょう」という一見アホみたいな思想が過去にあったんですが、わりかし間違ってないと思うわけで。
僕はどっちかといえば、ボードゲーム方面のスキルは昔から高かったんだと思うのですが、カードゲーム方面のスキルはてんで駄目だったんです。
最初期はドミニオン基本のカード一覧を見て、《研究所》が最強カードで、《礼拝堂》は何するのか分からないゴミカードと思っていた人間ですからね。

ドミニオンのプレイの開始から3年後に、カードゲームの元祖的存在ともいうべきマジック・ザ・ギャザリングのプレイを開始したのですが、そちらでカードゲームとしてのスキルを高める上達の道を辿ることにしました。
他にもボードゲーマーとして色んなボードゲームを楽しんでいたと思いますが、ドミニオンのプレイ時間を落としたとしても、ドミニオンは極端に下手になることはなかったと思います。
どころか、裏で上手くなっていた疑惑もあります。
それこそ、2014年頃に僕がドミニオンに費やした時間の1/10くらいしかドミニオンに時間を割かなかった2019年は、日本2位の成績を残すことができたわけです。
ドミニオンを上手くなりたくても、ドミニオンだけをずっとやり続けるのにしんどさを感じて来たのであれば、類似のゲームへの取り組みを新しく開拓することで、①と④の要素を満たすことができて、面白い時間を過ごしやすいというのが、僕の結論なのかもしれません。
あくまでもドミニオンが総合的なスキルが求められる特徴的なゲームだったから、こんな状況が許されているんだとは思います。

今のドミニオンの風潮

ドミニオンを上手くなりたくなければ、必ずしもドミニオンをやる必要がなくて、他ゲームをやっていても満たせるかもしれないと僕が思っているところまでは分かりました。
しかし、いま仮に僕がドミニオンの大会に出たら、おそらく成績最下位付近を取ってしまうでしょう。
それは、現在のドミニオンのカードプールの知識の欠落が原因になるはずです。
例えば、いくら運動神経が良くて筋肉もそれなりについているスポーツマンがいたとしても、今から野球をやりますとして、本人が全く野球のルールを知らないとするならば、その選手は間違いなくチームの戦犯になってしまうでしょう。
つまり、僕は他ゲーを通した筋トレは常に続けているけど、ドミニオン特有の知識の習得については無視をし続けている現状なのですよね。

最近のドミニオンの風潮として、ゲームのさらなる複雑化があると思っています。
イベントカードの登場のあたりから感じていたのですが、現在はサプライカード10種にあわせて、イベントなり〇〇の習性なり、サプライ外の盤面要素がなんだかいっぱいあるって認識で合ってますよね?
そもそも、サプライ10種からデッキ作るゲームというだけで充分に面白かったと僕は思うんですが、さらなる面白さの次元へドミニオンが向かっているんですよね。
もちろん、ドミニオンのゲーム単体としてこれは良い方向なのですが、このカードとカード、あるいはカードとイベントの間で、知らなければゲームを決定づけてしまうような初見殺しの組み合わせというものが増加していき、知識ゲーの側面は加速していると思っています。
なので、たまにドミニオン楽しみに来るぜ、みたいな付き合い方は少し、しにくくなっていそうです。
2019年の僕みたいな、ドミニオンあんまりやってないけど結果出たやというズルは今後決して起こることはなく、ドミニオンをずっと遊んで楽しみ続けていたプレイヤーがより結果を出しやすいようになると思うのでめちゃいいことですね。
ドミニオンの知識習得という面でのスキル上達は、ほぼドミニオンにしか役立たないと思われるので、僕の中で優先順位がかなり下がってしまっており、そのためそこがずっと後手に回り続けているというわけです。

また、今ドミニオンを遊ぶプラットフォームって、オンライン2人戦がメインの流れになっていると思います。
僕は個人的に、オフラインでカードを触りながら4人戦のドミニオンが大好きだったので、やっぱりそこも時流に乗れてない部分です。
ドミニオン2人戦は、4人戦で感じるボードゲーム要素は限りなくゼロに近いため、根っことしてボードゲーマーである僕は、寂しい気持ちはあります。
そして、コロナ禍になってしまって以降、オフラインの4人戦ドミニオン日本選手権が開かれておりません。
そのせいでモチベが乗りにくいのは間違いなくあります。
代わりとして、オンラインの4人戦大会ドミニオンGPという有志大会は開かれているようで、今後の僕の戻り先にはなりそうなものがあるのはせめて救いではあると思いつつ、気持ちのどこかで常に求めているのはドミニオン日本選手権の復活なんです。

ドミニオン初心者になったので!

話は変わりますが、最近ポケモンスカーレットのポケモン対戦が楽しいんですよ。
ポケモンの対戦はダイヤモンド・ブラック・XYの頃にそれぞれある程度やってて、サン以降はもういいかなと思って離れてしまっていた、実に8年ぶりくらいの趣味です。
これも昔は、ポケモンの対戦についてスキル上達が楽しくて、④ルートで趣味にしたものの、上級者になんてなれないし、ある程度楽しめて満足したということですっかり離れてしまった形でした。
それをふと、今作、環境がおもしろそうだったのでやってみるか、とやっていると、これが実に面白い。
この楽しさの理由の一つは、僕がすっかりポケモン対戦について初心者に戻っていたから、というのが大きいと思っています。
それに、ポケモン対戦から離脱していた8年間、ドミニオンを始め他ゲーを色々と遊び回った結果、新たな視点でポケモン対戦というゲームを見ることができて、改めてポケモン対戦が面白いゲームであることを実感できたことがあります。
というわけで、当時と視点や価値観がアップデートされた状態で、また初心者から中級者へ登る道を辿るのは実に面白いんじゃないか、とワクワクしているわけです。

これと同じことが、僕のドミニオンに対してそろそろ言えると思っているんですよ。
ドミニオンが知識ゲーになり、僕が知らないことがこの後も増え続けていくと、間違いなく僕は前世の貯金で生活できない、ドミニオン初心者と化すときが来ると思っています。
(あるいは既にそうなっているかもしれません。)
言わば、新鮮なゲームの楽しみを味わうことができる記憶喪失状態と言うことができるのではないでしょうか。
その状態になれば、また新しく一からコンテンツを楽しむ気持ちでドミニオンをもう一度やってみるはずです。
幸い、ドミニオンをオフラインで4人戦が遊べる環境は、何かしらの手段はまだ世の中に色々あるので、復帰するならそこから徐々に顔を出していけば良いわけです。
あとは、ドミニオン日本選手権が復活していれば完璧ですが、どうなることやら…。
まあ、こうやって年1でドミニオンについての記事を書いてるわけで、ドミニオン界隈から完全に消え去りはしたくないってことなので、またいつか復帰するんじゃないかな。
その時はまたよろしく!