harbor's diary

プレイしたゲームのこととか、その他いろいろ

ドミニオン日本選手権2016を振り返る

かれこれ5回目の参加なドミニオン日本選手権

7/2(土)、7/3(日)で開催された第6回ドミニオン日本選手権へ参加してきました。
自身のドミニオン日本選手権への参加は今年で5回目となります。
ドミニオンやりたての頃に参加した2012年の日本選手権は、予選ギリギリ抜けから本戦進出し、ちょっとした自信を得ることができたので、それからというものゆるドミを初めとして色んなドミニオン会、ボドゲ会に参加していきました。
しかし、ある程度ドミニオン界隈にも知られるようになってきたかな、というその翌年の2013年の日本選手権で惨敗して予選落ちしてしまいます。
悔しさからか、黒塗りの高級車にぶつかってしまいました。
それを転機に、gokoというオンライン版のドミニオンを開始し、とにかく数をこなしました。
死に覚えの経験学習型のゲーマーなので、数をとりあえずこなすのが手っ取り早いです。
レートも6600になるまではやり込みましたが、おかげさまで今までサプライを見ても分かっていなかったことがどんどん見えてくるようになり、やっとドミニオンというゲームで勝つことができるのに自分なりの理由を持つことができるようになったと思います。
そして、2014年のドミニオン日本選手権にて、午前予選を1位で抜けて本戦もベスト8で終えるという好成績まで漕ぎ着けたのです。
その次の2015年もきっちり予選は抜けて、本戦に残ること自体は安定してきたかな、と言ったところで今年を迎えるわけです。

で…?

この一年も、じゃ、ドミニオンをしっかり練習してたんだな?というと…残念ながらそんなことはありませんでした…。

まず、gokoをやらなくなってしまったのに加え、大学を卒業したためにサークル等で遊ぶ機会もめっきり減り、MtGスマブラなどの他ゲーにうつつを抜かしまくっていたので、ドミニオンは6月に入るまで多分トータルで30戦も一年で遊んでないんじゃないかって感じでした。。。
冒険のゲームシステムも個人的にあまり合わず、やろうやろうとは特にしていなかったので、イベントはもちろん王国カードも全然効果や強さ知らないレベルでしたし。
しかし、大会に出るのは楽しいことなので、とりあえず日本選手権へのエントリーは済ませました。
まあ、流石に6月からは、ドミニオンの練習会に積極的に参加し、冒険のカードの取り扱い方と今まで失っていたゲームプレイング勘を得るため、リハビリに努めました。
カードの効果の評価やコンボの一人回し等、本当に基礎的なところからの徹底でした。
冒険セットが入ったことで、理不尽度は若干上がってますが、ドミニオンやっぱり楽しい。
あとは…、奥多摩にある日原鍾乳洞に行きまして、リアルに「冒険」をしました。

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リアルに「冒険」をしていないプレイヤーとはこれで格の差が生まれたと思います。

また、Cygamesの新作アプリ、シャドウバースでとりあえず全国ランキング100位に入っておくなど、相変わらずゲームというもののやり込みは忘れません。

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(ちなみにシャドウバースはメタ的に一番か二番目に弱いんじゃないかっていうドラゴンを使ってしまっているので、今ではもういったんランカーは諦めてます。)

DDRでも足17をバンバンクリアしてきました。

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凌駕の大勝軒ラーメンも前日に食べました。

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って感じに、色々とゲーム力のアップはしてなんだかんだ大会に出て恥ずかしくないところまで自分を持って行けたと思います??

結果はなんと日本3位でした!

いざ、蓋を開けてみると、今までで一番の好成績を残せてしまいました。
優勝は逃したものの、悲願のドミニオン日本選手権2017(仮)のシード権の獲得です。

経験数が少なくて、不安だった基本冒険による午前予選は、1位-3位-1位(同率)-1位という戦績で抜けることができ、6月の各ドミニオン練習会で冒険のカードの知識を身に付けていて非常に良い結果となりました。
事実、3回戦の保存による毎ターン堀公開、4回戦のカササギ鍛錬シナジーなど、事前知識をインストールしていたからこそ回せた代物であり、流石に初見ではルート選択できなかったのではと思います。
予習大事ですね。

本戦は基本・陰謀・海辺の1回戦、基本・錬金術・繁栄の2回戦で、2013年~2015年の頃のドミニオン力遺産を駆使して、1位を2連続で取ることに成功します。
1回戦については、属州を島送りにすることで、事故率がゼロに近い状態で毎ターン安定して8点行動ができるエターナルデッキを組みました。

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2回戦については、鍛冶屋望楼ステロにて勝利点71点を叩き出しました。
僕というプレイヤーなんですが、僕はコンボを組むのが特別上手いわけでも、ステロを回すのが特別上手いわけでもないです。
でも、卓を見た時のゲームスピード観と初手の選択力には自信を持っています。
gokoでかなりの数を回したからこそ、普通のコンボを組めって言われたら組むこともできるし、普通のステロやれって言われたらステロを回す、柔軟性で戦っている感じです。
この1回戦と2回戦、対称的な1位の取り方は自分を象徴するものだな、と思いました。
3回戦はダブルボトムした挙句、それらが相手の神託に落とされてしまって、さすがに4位ww
4回戦は初手5金からの過払い2金医者という圧倒的アドバンテージをものにさせてもらい、勝ち確タイミングで3山枯らして1位。
5回戦は魔除けが沈んでつらかったものの、きっちり勝利点を買うのを意識して、ベスト8抜け条件だった3位をきちんともぎ取り、自身の二度目の準決勝進出を決めました。

さあ、準決勝なのですが、準決勝というものは2年前、2位と1点差の3位で終わってしまって非常に悔しい覚えをした場です。
ベスト4進出できるかどうかは次回の日本選手権の予選がパスできるシード権の有無に関わっていて、3位以下で終えられない戦いなのです。
今年の準決勝サプライは案内人、開発、交易路、再建、航海士、道化師、狩猟団、偽造通貨、議事堂、宮廷でした。
コンボ向きなカードとステロ向きなカードとお互いのエゴがぶつかり合ってピックされ、非常に面白いサプライになったと思います。
5位抜けだったので、僕は3番手からのスタート。
宮廷がある以上、コンボの破壊力は絶大であり、圧縮カードとして強力な再建があるので、初手が3-4ならば再建で入るのが良さそうに見えます。
僕の初手選択としては再建-銀スタートにしました。
これはMtGを通して得た僕の持論なのですが、ゲームに勝つためにはブン回りが必要です。
1ターン目ハンデス、2ターン目タルモゴイフ、3ターン目ヴェールのリリアナと動ければ多くの対戦相手のデッキは機能不全になるわけです。
別にどこかの行動が欠けたとしても、依然これらは単独で強い行動であり、言ってしまえばブン回りという理不尽なリターンの高さを持ちながら、アベレージで普通に強い行動も取れるデッキが強いデッキの条件だと思っています。
再建-銀スタートはこの場においては、3ターン目4ターン目に狩猟団購入、再建によって屋敷廃棄、と動けれれば大きなリターンを得ることができます。
どちらかができないにしても、狩猟団だけでも買えるならその後が動きやすいですし、再建の屋敷廃棄さえできれば万万歳です。
再建-案内人スタートには後者の再建による屋敷廃棄の動きしか期待されていません。
再建が底ってしまうというリスクケアのために、1位ムーブが保証されるブン回りのリターンを0にしてしまうのはちょっともったいないと思います。
結果、再建-銀スタートにより、3ターン目の手札は銀銅銅銅銅。
これはまず狩猟団の購入が保証され、4ターン目に再建と屋敷2枚が重なっていることが非常に期待されます。
3ターン目の手札を見るだけで「ブン回りリターンが実ったか!?」と非常に心が踊っていました。

…しかし、さすがにこの1年ドミニオン遊んでいなさすぎたからか、ドミニオンの神の鉄槌が下ることになるのです…。

上家によるアクション発言「議事堂をプレイ」。
そもそも、3ターン目に先手番に議事堂をプレイされているだけで厄介なのですが、今はそういう懸念じゃありません。
現時点で完成されていると言ってもいい、手札を、余分に、一枚、引かなければならないのです。
そして、最悪の裏目を考えながら、引いてくるのは、案の定、その裏目である再建!!
再建銀銅銅銅銅という一気に弱い手札に成り下がり、4ターン目の手札も容易に銅銅屋敷屋敷屋敷であることが想像されます。
再建による廃棄をやめて狩猟団を購入するか、再建で銅貨2枚を廃棄して2枚目の再建を買うか悩んだ末、再建2枚目ルートを選択。
4ターン目せめて3金出ていて案内人を買うことができれば、と思ったのですが、やはり手札は銅銅屋敷屋敷屋敷。
購入が可能な王国カードは何もなく、こうして再建で銅貨を廃棄しただけという非常に弱い3ターン目、4ターン目を終えてしまいます。
幸い5ターン目、6ターン目は再建が被らずにそれぞれ屋敷を廃棄することができたのですが、ここで僕は考えます。
「こんな弱いデッキのスタートで果たして議事堂ステロがいる中、宮廷コンボに向かって2位になれるのか?」と。
冷静に見て、ここまで明らかに3位か4位の動きしかできていないのです。
じゃあ、せめて僕のデッキの強みはなんなのでしょう。
それは銀貨スタートで入っていることで、金量出力面で上に伸ばす方向でスタートできていることです。
ここで強く決心、銀貨主体デッキになろう、と。
屋敷廃棄先と3金の購入物をすべて銀貨にするなら、デッキ内容は銅貨5枚銀貨6枚再建2枚。
議事堂で追加のワンドローももらえる場なら、悪くないじゃあないか!
そこからはもう金貨も買わず勝利点購入へGO。
2位を取れれば実質このゲームは勝ちだったからです。
再建が被った時に再建の廃棄先としてこの場は都合よく道化師がいます。
議事堂ステロを足止めしつつ、運良く金貨や偽造通貨をいただいて金量増加の手数が省ければ、御の字の算段です。
目論見は成功し、議事堂ステロは失速し、4番手の宮廷コンボ側がビッグターンに間に合って1位。
僕としては議事堂ステロがそのまま1位になろうが、宮廷コンボが1位になろうが、2位を取れそうだったので、この準決勝において一番重要な「2位以上を取る」という目標に対して一番の成果を出せた形に!!

この段階で、ほぼ自分のドミニオンを出し尽くして、燃え尽きてしまっていたので、決勝はほとんど良い所なしで終わってしまいました。
要らないのに大学を入れてしまった失態とか、ルート読み違いから念視コンボを独占されちゃいました。
また、宮廷宮廷移動動物園という手札スタートをして、魔女か傭兵に繋げることができればマウント取って勝ちという盤面で、引いてきたドローが呪い銅貨銅貨だった時は絶句しましたw(その後の2ドローもアクション引けず)

決勝の結果、ながいさんが優勝し、僕は3位止まりでしたが、楽しくて満足でした。
日本代表となった準優勝のYOSHIBALLさんはGENCONでぜひ頑張って欲しい、と思います。
4位のほとのさんは、本戦4戦目にて同卓したのですが「次の5回戦に1位を取れば目があるから」という理由による3位確定行動からの熱い再会で決勝で戦うことになったのでほんとすげーと思いました。

久々にドミニオンの面白さを思い出して、このゲームはいいものだ、と感じたので、冒険を遊んで、さらには帝国も付き合おうと思えました。
次回もドミニオン日本選手権の開催期待してますので、HJの皆様よろしくお願いします。
参加されていた方はお疲れ様でした、またどこかで遊ぶ機会がありましたら遊びましょう。