harbor's diary

プレイしたゲームのこととか、その他いろいろ

ジャンドから見たモダンの光景⑤

ジャンド…生きているのか?

もはや間が空きすぎて、連載モノの体を成しておりませんが、5回目のジャンド記事です。(初回のリンクはこれ
前回の記事はGP神戸2017の時の話だったので、もう今から考えれば大昔の話のようですね。
あれから、イクサランやドミナリア、ラヴニカとカードセットが加わり、そして何よりモダンにとって大事件が起こっていました。
《精神を刻む者、ジェイス》《血編み髪のエルフ》の解禁です。
あ、あと《クラーク族の鉄工所》の禁止ね。

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いやー、《血編み髪のエルフ》の解禁はジャンドにとって多大な朗報です。
そもそもモダンのジャンドのデッキは《血編み髪のエルフ》を失っただけのデッキ構造をしていたため、デッキを何も歪めることもなく4枚投入することができます。
ただ、4マナ4枚の枠が生まれたため、《高原の狩りの達人》や《反逆の先導者、チャンドラ》といった今までのメインだった枠がサイドに追いやられてしまった形になりますね。
同時に過去に《突然の衰微》を輩出したこともあるラヴニカ次元への回帰で、今回は新顔《暗殺者の戦利品》がやってきました。
デメリット能力は《流刑への道》に似てますが、なんと触れるパーマネントは土地を含めて全て!w
メインから《ウルザの塔》を破壊することができてしまう時代に涙を流してしまいます。
もちろん、《悪斬の天使》も《神聖の力線》も《罠の橋》も壊せますから、除去札としてこれほどまでに丸いのは素晴らしいですね。
つまり…、ここから導き出される結論は、ジャンドのデッキパワーは間違いなく強化されデッキが進化したってことです。

しかーしです。
この2019年4月のモダン環境において、ジャンドというデッキ、あんまり勝ってません…
まあ、概ねその答えは、対戦相手が使うデッキもジャンドと同様にどんどん進化していっているからです。
《精神を刻むものジェイス》と《ドミナリアの英雄、テフェリー》という二大巨塔をフィニッシャーに据える青白コントロールや、《這い寄る恐怖》を手に入れたドレッジなどのアーキタイプは一年前とは比べ物にならないほど強くなっています。
また、《虚ろなもの》や《孤光のフェニックス》などのクリーチャーの出現によって、わざわざマナを払うことなく早期ターンからクロックが出現するクリーチャーデッキが次々に作成されました。
特にイゼットフェニックスは環境の王者デッキとされ、青と赤という色から来る万能な対応力を持ちながら、3ターン目に《氷の中の存在》が変身しつつフェニックスが殴って10点パンチも有り得るブン回り力を有しています。
そして、そんな中、ミッドレンジでフェアなデッキを使いたいユーザーはどうしているかというと、純正2色の黒緑ミッドレンジを使うのが流行りです。
これも《暗殺者の戦利品》の登場によって、2色にデッキを纏め上げたとしても十分に仮想敵を見れる範囲が広いからです。
《廃墟の地》や《不屈の追跡者》を強く使うことができるのはジャンドよりも黒緑と言えましょう。
デッキが2色になるということは土地基盤がしっかりしていて安定感もあるため、ジャンドよりは事故率も軽減しているのもいい感じです。
というわけで、「周りのデッキめっちゃ強いじゃん」「ジャンド使うなら黒緑使ったほうがいいじゃん」という二点からジャンドは一線からは外れてるんですねえ。

なら王者を使えという話になる

時は2019年3月11日。
数々の大会でイゼットフェニックスやドレッジがブイブイ上位成績を残している中、その日に行われる禁止改訂にモダン民の注目は集まっていました。
そしてその結果……、「ノーチェンジ」
新パックもないですし、そこでGP横浜2019への環境が確定した瞬間となります。
おいおい《信仰無き物あさり》逝かないんかーい、と虚空にツッコミを入れつつ、仕方無さに僕の手が伸びてしまったのは、そうイゼットフェニックスでした

さてさて、そういうちょっとした経緯でイゼットフェニックスの調整を始めてみたんですが、このデッキで驚いてしまったのは「なぜか勝っていた」ことが多発した件です。
この現象はサイド後において特に顕著でして、相手が墓地対策をたくさん打ってくるものの《氷の中の存在》が止まらずに死んでいったり、単体除去をフェニックスに対して打つもののフェニックスが蘇りクロックを刻んで勝ったりした事案が多かったです。
自分は今まで環境の絶対王者デッキとしてイゼットフェニックスを考えていたのですが、回してみると王者にも抜け穴は色々とあるんだな、と感じる点をいくつも見つけてしまいました。
しかし、試合にはなぜかよく勝てている…。
これは、イゼットフェニックスというデッキパワーのことを測り違えている人が多く、対戦相手がイゼットフェニックスに対してのプレイングやサイドボーディングをミスりやすいのではないか、という仮説に自分は行き着きました。
もちろん、イゼットフェニックスというデッキが強いのは間違いないですし、部族デッキ使っている人たちにとって鬼門なデッキなのはまさしくそうですが、ジャンドを使っていた自分としてはイゼットフェニックス強すぎてジャンドでは立ち向かえない…と感じるのは間違いであると気づけました。
なんなら、イゼットフェニックスは実はハンデスと除去が強く刺さるデッキであり、最も当たりたくないのがグリクシスシャドウやBG系だったのです。
イゼットフェニックスの必勝パターンは《氷の中の存在》に触られないことですが、これを《ヴェールのリリアナ》という除去カードの中でも最上級に考えたくない除去カードで処理をして来るのはだいぶ出鼻をくじかれます。
また、手札破壊というのは呪文の連打の妨害につながります。
いくら《孤光のフェニックス》が墓地から何回も帰ってくるとはいえ、もし手札が1枚や2枚しかないところからだと、フェニックスの帰還条件を満たすのはかなり厳しくなってしまうわけです。
そして、もたもたしている間に、BG系ではまさかのメインからの墓地対策である《漁る軟泥》が潜んでいます。
一度《漁る軟泥》が4/4になってしまえば、もうゲームエンドでしょうね。

やはりソウルデッキが板!ジャンド!

ということでですね、イゼットフェニックスを使ったおかげでBG系の強さを思い出した僕はGP横浜2019をジャンドで出場することにしました。
問題になったのは黒緑ミッドレンジを使うかジャンドを使うかという二択でしたが、僕はそもそもゴルガリの民というよりかは、《稲妻》が好きでモダンを遊んでいる節があるので、そこは情にてジャンドを選択することに決めました。
一つ前の国内モダンGPであるGP神戸2017では死の影ジャンドを持ち込みましたから、クラシックジャンドというデッキの持ち込みが前回はできておらず、ちょっとだけ後悔していましたしね。
(ちなみに神戸の戦績は9-6でした。)

今回、持ち込んだデッキリストは以下のような形になります

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さて、結果なのですが、まさかのまさかの初日を8-1で抜けることができ、総合も11-3-1にて51位(参加者2499名)、300$のマネーフィニッシュをすることができました!
結果から言えば、本当にジャンドを持ち込んで自分としては大満足で、途中まではTOP8やプロツアー参加できるかもしれない夢を見ることができた、いいグランプリとなれました。
今まで前置きだったのですが、今回の記事ではこのジャンドの構築にたどり着いた理由などを話せたらと思います。
ちなみに勝ちは不戦勝1の、唸りプリズン・呪禁オーラ・異界の進化(無限頑強コンボ)・トロン・8rack・人間×3・バントスピリット×2。
負けはドレッジ・人間・黒緑ミッドレンジです。
人間に4回も当たってしまったことを除けば、モダンらしく、戦術もゲームスピードも違う多種多様なデッキに当たったと思います

突然の衰微がものすごく強い話

ジャンドというデッキは、プレイングも確かに重要なのですが、大方全てを決めるのはデッキリスト、そしてサイドボーディングだと考えています。
自分は例えば、GP横浜の1日目、金曜日に軽く6戦ジャンドを回していたところ、メイン戦で全敗、0-6しています。
サイド2連勝した試合が3試合あり、一応マッチ的には3-3と平凡な感じに落ち着いたのですが、メインだけ見ると悲惨ですよね。
これはGP本戦の14試合を見てもそうで、メインに関しては8-6です。
ジャンドを使っている以上、メインはくれてやるからサイド後はお前ら覚悟しとけよ、という気概が必要だってことです。
そのために、サイドボードに関しては、この広くアーキタイプがひしめくモダンの海を渡り合えるだけの材料が揃っていなければなりません。
自分の信頼のおけるサイドボードは絶対不可欠です。

さて、今回のサイドボードの話をしようかと思うのですが、まずは今回僕はメインボードに、ある意味ではサイドカードと考えられなくもないカードを仕込みました。
ジャンドのデッキリストは世間一般的に概ね固定されているのですが、僕のリストで自由枠は《暗殺者の戦利品》2枚、《突然の衰微》2枚、《致命的な一押し》1枚のあたりになります。
なんの考えもなかったら、ここって《暗殺者の戦利品》3枚、《致命的な一押し》2枚とするのがリストの美しさ的にはいい感じになるんですよねw
しかし、自分が《暗殺者の戦利品》というカードを今環境にて考えた時、「本当に破壊したいものはウルザランドしかないな?」という思いに行き着いてしまいました。
(次点で《グルマグのアンコウ》や《ゲトの裏切り者、カリタス》くらいかな、割りたいのは。)
そこで《暗殺者の戦利品》の役割を改めて見直してみると、これは土地コンボへの対策カードであり、残りの役割は実は多くの人が最近は忘れがちである《突然の衰微》というカードがほとんど担ってくれることが分かってしまいました。
イゼットフェニックスが勝ち筋をずらすべく置いてくるカード《紅蓮術師の昇天》や、呪禁オーラの《夜明けの宝冠》、プリズンの《罠の橋》など、普段は《暗殺者の戦利品》を求めることになるのですが、なにもご丁寧に基本土地なぞあげる必要はないんです、衰微ならね。
そして、《突然の衰微》がカバーする範囲は《致命的な一押し》とも被っています。
そもそも、僕は昔から《致命的な一押し》というカードのパワーがあまり高くないと思っているため、3枚以上の採用はジャンドであればもってのほか、2枚ですら嫌悪感が生じていますw
そんなところ、《突然の衰微》にありついたおかげで1枚の採用で済むことに成功しました。
これにより、《突然の衰微》をベースとして、トロンへの意識を強めた《暗殺者の戦利品》と、クリーチャーデッキを意識した《致命的な一押し》を散らすことで、サイドボードの節約を測りつつ、メインボードは依然として幅広く対応範囲を見たままにするデッキ構築ができたと確信しております。
ちなみに、《突然の衰微》の「この呪文は打ち消されない」というテキストはインクのシミではないですよ。
これは《虚空の杯》のX=2の上から唱えることや、バントスピリット戦・グリクシスシャドウ戦で安心した除去となることができます。

虚無の呪文爆弾

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では、サイドボードに話を移しますが、まず話したいのは《虚無の呪文爆弾》2枚についてです。
先程もイゼットフェニックスにおける対策の見誤りについて触れましたが、ジャンドを使うなら、イゼットフェニックスというデッキに過剰な墓地対策を取るのは僕はほぼ無駄だと考えています。
特に《虚空の力線》を採用するのは、初手にない時のリスクと設置成功したとしてもリターンに全然見合っていないです。
《貪欲な罠》もカードパワー低すぎてダメですね。
そこでちょうど良いと思ったのが《虚無の呪文爆弾》であり、多くも要らなかったので2枚として、他に取れるサイドを増やしました。
やはりキャントリップが付いていると、デッキの戦術を特段歪めずに対策ができるのが魅力的です。
(なんなら、直前まで墓地対策を取らない選択肢まで考えてました…。)

《虚無の呪文爆弾》→イゼットフェニックス、ドレッジ、グリクシスシャドウ、唸りプリズン、墓地コンボ、カンパニーコンボ等に入れる

神々の憤怒

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墓地対策が浅いとなると、今環境において一番ガードを緩めてしまうのはドレッジになります。
まあ、ですがドレッジに対しては墓地対策以外にちょうどいいカードがありまして、そのカードの名は《神々の憤怒》と言います。
《神々の憤怒》は《ゴルガリの墓トロール》亡きドレッジに対して、盤面にでてくるクリーチャーを全シャットアウトできる威力があります。
対戦相手もケアができる範囲内であればケアはしてくるのですが、それでも盤面のリセットはインパクトが大きいカードです。
そして、別に《神々の憤怒》はドレッジにとってだけのキラーカードでなく、部族デッキ、トークンデッキへの解答も兼ねています。
このように戦術が違う複数のデッキ相手に有効なサイドはとても貴重で、サイド面の節約のためになるべく採用したいですね。
《神々の憤怒》が抱える問題点をあげるなら、赤のダブシンというコストが重いという点に尽きます。
ただ、最速3ターン目に是が非でも打ちたいカードというわけではないので、こちらのマナが整って、対戦相手も展開を終えてきた4ターン目や5ターン目のキャストでも許容としていいかな、とは思います。
しかし、土地基盤を狙われたら、ジャンドはやはり赤マナを潰されていくと窮屈になりがちということを思い知らされます…。

《神々の憤怒》→ドレッジ、人間、鱗親和、バントスピリット、その他横並びデッキに入れる

大爆発の魔道士

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ここは定番のサイドボードなので、あまり多くは語りませんが《大爆発の魔道士》3枚採用しました。
基本的には土地コンボ対策のカードでありながら、ミシュラランド対策として同系でサイドインできるのもいぶし銀です。
パワー2のクロックも意外にやる子です。
コントロール戦では、対戦相手の手札を直前にハンデスで覗けていて、対戦相手のハンドに土地がなかったり、テンポが悪そうなハンドだと判断できたりすれば、3ターン目に即起動して土地を割るのも一興です。
しかし、基本的にデッキには土地の枚数は多いはずなので、トップから土地をドローされることは往々にしてありますので、相手の事故に期待しすぎるのも禁物です。

《大爆発の魔道士》→トロン、タイタンシフト、アミュレット、BG系、青白系コントロール等に入れる

高山の月

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《大爆発の魔道士》はもうちょっと広いカードだったのですが、《高山の月》は更に土地コンボへの意識を強めたカードになります。
もともとこのカードを採用した経緯は、《大爆発の魔道士》をキャストできるのはこちらの3ターン目であり、もしトロンの相手が先手を握っていると、先手3ターン目のトロン成立に干渉ができないからですね…。
これは例え《血染めの月》を採用したとしても同様であり、先手3ターン目カーンへは指をくわえて見ていることしかできません。
そこへ《減衰球》や《高山の月》などの軽い置き物の登場はこの問題を解決しており、明確なキープ基準として信頼おけるものになりました。
ここでちょっと、《減衰球》と《高山の月》の違いについて触れたいのですが、トロンに強いのは両方のカードで共通ですが、アミュレットに強いのが《減衰球》、タイタンシフトに強いのが《高山の月》と、役割が分かれます。
なので、どちらがGP会場に多いかを考える必要が出てくるのですが、M19にて《風景の変容》が再録されて構築ハードルが下がっていることと、要求プレイングがアミュレットよりタイタンシフトの方が簡単なことを考えて、タイタンシフトをより意識したほうがいいのでは、と考えました。
そして、ここはジャンドが採用するからこその強さの話なのですが、対戦相手の気持ちになって考えると、ジャンド相手に対して《自然の要求》などの置物にしか触れないカードをサイドインするのは抵抗感があります。
なぜならディッチャでは《闇の腹心》にも《ヴェールのリリアナ》にも触ることができず、ジャンドの基本戦術を阻害できないからです。
そしてジャンドを使う側の気持ちとしても、対戦相手がディッチャを入れてくれれば入れてくれるほど、相手のデッキパワーがぐんぐん下がっていくことになるから、ディッチャをサイドインしてくれるならそれは歓迎なのです。
《高山の月》の存在によって、対戦相手に余計なサイドインを強いているのはなかなかうれしいことだと言えましょう。

《高山の月》→トロン、タイタンシフト、唸りプリズン、青白系コントロール等に入れる

真髄の針

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お前はどれだけトロンを意識してるんだ、という話になりますが、実はこの《真髄の針》というカードも最初は先手1ターン目の《探検の地図》に干渉したいというところから採用をスタートしました。
もちろん、その早期着地を逃したとしてもトロンへは大体あとから《解放された者、カーン》を指定することで役立ちます。
そして更に有効なのが、ジェイスとテフェリーで蓋をしてくる青白系コントロールのサイドインです。
たった1マナで相手の虎の子のカードへの対策となってくれるので、毎回重宝します。
《高山の月》を青白系コントロールにサイドインするかもと上に記しましたが、《天界の列柱》や《水没遺跡、アズカンタ》を針で指定することは有りえます。
《戦慄掘り》を採用するよりも《真髄の針》のような置物を採用した方が、《血編み髪のエルフ》を考えると続唱がスカってしまう確率が減るかと思います。
あと、ジャンドにとって相手にしたくないPWの一つとして、自分たちが採用しているものの対戦相手の《ヴェールのリリアナ》は苦手だという問題があります。
本戦で当たった8rack戦では、こちらの《ヴェールのリリアナ》は全てサイドアウトしつつ、サイドインした《真髄の針》で逆に相手の《ヴェールのリリアナ》を指定しようとしていました。
(実際は、対戦相手になるほどって言われながら《コジレックの審問》でハンドから落とされました。)

《真髄の針》→トロン、青白系コントロール、鱗親和、むかつき、8rack、唸りプリズン等に入れる

古えの遺恨

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アーティファクト対策はちょっと薄くなってしまい、《古えの遺恨》1枚となりました。
こうやって墓地対策とか土地コンボを意識してしまう世の中だからこそ、GP横浜の優勝は鱗親和となってしまいましたね。
今大会で13-2を記録した親和使いの方も、本戦を通して2マッチくらいしか《石のような静寂》を置かれなかったと発言していました。
まあ、でもジャンドでは今回の僕のメインだと、アーティファクトに触ることができるカードが驚愕の6枚も存在しています。
ここのあたりが《突然の衰微》の強さであり、《コラガンの命令》の強さですよね。
なので総合的に見れば、アーティファクトに触れなさすぎて負けることは発生しないかな、と思い、サイドに関しては僕は《古えの遺恨》のみとしました

《古えの遺恨》→鱗親和、親和、唸りプリズン、トロン、感染等に入れる

台所の嫌がらせ屋

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さて、ここまで来てバーン対策となるカードが何も取れていないため、《台所の嫌がらせ屋》2枚を入れます。
《人生は続く》・《ムラーサの胎動》・《集団的蛮行》の方がバーン的にはクリティカルサイドかと思います。(きっと)
ただ、バーンとのマッチを考えると、ライフゲインをするだけでも強いのですが、なるべくクロックを置いて速やかにゲームを終わらせるのも重要と考えています。
そう考えると、《台所の嫌がらせ屋》《強情なベイロス》《スラーグ牙》《クルフィックスの狩猟者》《高原の狩りの達人》などのカードのほうが採用したくなります。
どれも一長一短ですが、同系にも強いし今回は《台所の嫌がらせ屋》を取りました。
《血編み髪のエルフ》から《台所の嫌がらせ屋》をめくった回はやはり強かったですねえ〜。

《台所の嫌がらせ屋》→バーン、BG系、グリクシスシャドウ、人間、ドレッジ等に入れる

渋面の溶岩使い

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おいおい、バーン相手にサイド2枚だけかよ、となって緊急で手が伸びたのが《渋面の溶岩使い》です。
別にこれはバーンへのカードというよりかは、バーンにサイドインをすることができるカードというくらいの立ち位置なのですけど。
やはり一番《渋面の溶岩使い》が強いのは、人間などの部族とのマッチアップです。
さて、今回の大会の当たりから、僕は部族系アグロに実に6回も当たっておりますww
このうち、1ターン目にキャストしてからシューティングゲームしていって、相手のクリーチャーを殲滅したゲームは2回はあったので、このサイドが今大会の戦績の立役者の一因になっていたかと思っています。
《渋面の溶岩使い》の能力的には、すこーし《タルモゴイフ》とは相性が悪いんですが、それでも相手の小粒クリーチャーを焼き尽くすことは背に腹は変えられないこともあるんですよね。
また、僕が《渋面の溶岩使い》の評価を高くしているのは、非クリーチャーデッキ相手にも役割が持てる点です。
《罠の橋》の上から2点を刻むことができるクロックは優秀なのです

《渋面の溶岩使い》→人間、バントスピリット、バーン、ドレッジ、BG系、唸りプリズン等に入れる

炎鎖のアングラス

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そして、最後にこの爆弾カードについてお話して終わりましょう。
TOP4が全て青白系コントロールとなった直前のモダン神挑戦者決定戦を受け、僕はコントロール向けの決定的なサイドを探しておりました。
過去に僕は何度もこの爆弾枠を考えており、ちょっと↓にとことん列挙していきます。
《苦花》《不屈の追跡者》《窒息》《最後のトロール、スラーン》《嵐の息吹のドラゴン》《反逆の先導者、チャンドラ》《炎呼び、チャンドラ》《跳ね返りの罠》《恐怖の劇場》《実験の狂乱》などなどですね。
この枠で求められるのは、同系やコントロールにおいて、通して定着すればほぼ勝ちが決定付けられるカードでした。
そうなった時、僕は今環境において仮想敵を青白系コントロール、グリクシスシャドウ、BG系、イゼットフェニックスの4つに絞りまして、これら全てに刺さるカードを求めます。
するとですね、よくスタンにて《ハイドロイド混成体》をパクってドヤってたヤツのことを思い出したんですよ。
《炎鎖のアングラス》
そう、マナコストが低いくせにスタッツが高いクリーチャーが環境にいると、ヤツは途端にマイナス能力が神能力と化すのです
で、モダンをよく考えてみれば《タルモゴイフ》に《死の影》、《目覚めた恐怖》と低コストグッドスタッフクリーチャー達でわんさかしてるじゃないですか!
相手の場にクリーチャーがいない時でも、プラス能力でハンドを攻めれるので、ジャンドのデッキにとてもマッチしていますし、別に《原始のタイタン》などのデカブツだって奪ってしまえば致命ダメージになる可能性は高いので思ってた以上に活躍しそうなんですよね。
そういうわけで、採用した《炎鎖のアングラス》ですが、やはりこいつは相当のバケモノで、出た試合はそりゃとりあえず勝ってました。
爆弾枠としてこれ以上ないくらいに最適だと思ってるので、しばらくアングラスは僕のジャンドにはずっとサイドにいることになると思います。
一時期とは違ってモダン一辺倒ではなくなった僕が、スタンでラクドスを使って遊んでたからこそ得れた気付きでして、非常に良かったですね。

《炎鎖のアングラス》→青白系コントロール、グリクシスシャドウ、BG系、イゼットフェニックス、トロン、タイタンシフト、唸りプリズン等に入れる

終わりに

以上、今回のGPで持って行ったジャンドの解説でした。
自分としては相当上ブレと思ってるので、今回のことは今はまぐれだと思い、次回以降安定した成績を出せるようまた努力していこうかと思います。
ただ、やっぱ好きなデッキを使ったからこそ、負けたとしてもそこまで後悔はなかったですし、勝った時もかなり気持ちよかったですね。
決してジャンドはこの環境の板デッキとは思わないんですが、それでも、次のひとことは必ず言えると思います。
あなたの、好きなデッキを使うのが板です。

それでは、今回の記事はここまでとなります。
ありがとうございました。